大人の発達障害、アスペルガー症候群といった言葉がメディアなどでも最近よく扱われるようになり始めました。
子供の頃にわかっていた症状ではなく、大人になってからという所がポイントでこれが社会人になった時に仕事へ支障をきたしたりする現象となっているようです。
私も同じような経験があるのでよくわかるのですが、今回はそうしたアスペルガーや発達障害の傾向がある人に向いている仕事ということで考えてみたいと思います。
目次
アスペルガーや発達障害と言われる人の特徴
さて、アスペルガー症候群や発達障害という言葉について何となく知っているという方も多いと思いますが、ここで改めて定義を見ておきましょう。
アスペルガー症候群や発達障害と呼ばれる傾向には次のような特徴が挙げられます。
こだわりの強さ … 好き嫌いが極端、自分のルールを曲げられない、ルーティン通りにしないと不安等
社会性の難しさ … 相手の気持ちをすぐに読めない、新しい環境が苦手、自分視点だけの思い込みが多い、いわゆる空気が読めない等
表現・表出の難しさ … すぐに言葉が出ない、書き言葉で話したり喋り言葉で書くなど表現力が乏しい、言葉の定義が狭く周囲とのやりとりがずれやすい、いわゆるコミュニケーションが苦手等
不注意優勢型 … 物をなくしやすい、ミスが多い、気が散りやすい、過集中で切り替えが難しい、段取り良くできない等
多動/衝動性優勢型 … 思いつくとすぐに行動する、順番を待てない、人の発言に割り込む、一方的に喋る等
これはどれも全てが当てはまるというわけではなく、人によって当てはまるものがあったりそうでないものもあり様々なのですが、どれも通常の社会生活を送るうえではマイナスのように思われる所が多いかもしれません。
私の場合は
・言葉を額面通りに受け止めてしまう
・気が利かない
・予定外のことが起こるととたんにパニックになる
といった面が強かったように思います。
仕事の中で言えば、特に電話応対や次々と異なる種類の仕事が舞い込んでくるといったことが一番苦痛でした。
また、他の人がスムーズに色々な仕事を覚えていったり手際よくこなす中、なぜか自分だけなかなかうまく習得できないといった面も強かったように思います。
そして、趣味の音楽やバンドなど好きなことで人と関わる分には全く問題ないのですが仕事として多くの人と関わったり、臨機応変さを求められる仕事はあまり向いていないのかもしれません。
私が正社員として就いていた仕事では派遣社員やパート社員の方が多くいて、指示を出したり相談に対して対応するといった場面がよくありました。
ぎこちないながらも今思えばよくやっていたなという感じがします。
しかし、一方で同じ種類の仕事に集中して取り組むことや自分の発想を頼りに、のびのびと取り組める仕事には長けている面があり、どれだけ続けていても疲れにくかったり他の人にはないひらめきやエネルギーを発揮できる場合があります。
たとえば、会社の社内研修で自由に意見やアイデアを出し合うグループワークなどでは次々に発想が浮かんで発言したり、休職期間中に通っていた復職支援のリワークセンターの授業などでもそうした傾向がありました。
なので、アスペルガーや発達障害の傾向のある人にとって仕事の性質や仕事をする環境といったものが大きな意味を持っていると言えそうです。
アスペルガーや発達障害には在宅でネットビジネスが向いている?
ということで、アスペルガーや発達障害と言われる人の特徴について見てきましたが、在宅での仕事やネットビジネスは会社のような組織に属せず、自分のペースで仕事ができるという点で私自身の経験もふまえるとこれほど自分に適した仕事はないという気がします。
起きる時もこだわりがなく、自然に深夜3時や明け方の5時頃に目覚めてそのまま作業したりなんてこともあります。
しかもこれが頭も冴えてものすごくはかどるんですね。
少し疲れてきた場合は仮眠を挟んでまた作業再開といった感じです。
妻が趣味の野球観戦で夜に出かける時などは一人で外食しに行くのですが、夕方4時頃には夕食を食べて多くの人が仕事から帰宅する前にはもう入浴し終わっていることも。
通勤という概念もそもそもありませんし、その分の時間を自分の仕事や趣味に使えるというのもいいですね。
仕事環境という面で言えば一人で集中できる場所ということで周りの人が雑談に興じる適度な雑音の中、カフェやファミレスで黙々と作業したり、自宅で音楽をガンガンにかけながら気分を高めて作業したりと自分で自分の環境を整えられるという面が大きいように思います。
これが会社など大勢の人がいてなおかつそうした人と関わりながらおこなう仕事だと、思わぬタイミングで話しかけられたり違う仕事が突如舞い込んできたりして自分のペースが崩れるということがよくあります。
ポイントはその環境に人がいるかどうかではなく、関係性の問題ですね。
私の場合、周囲に人がいること自体は気にならないので、カフェなどで作業する場合周りに人はいますが一緒に何か仕事をするというわけではないので問題はないわけです。
実質、在宅で仕事をしているのと同じ環境と言えます。
ただ、これがカフェの店員として他の人と一緒に働くといったことになるとたちまちストレスが大きく能力も発揮できない環境となります。
そこに人と関わるという関係性ができてしまうからですね。
少し誤解されやすいのですが、これは本質的に人嫌いとかそういうわけではなくあくまでも他の人と同じようにペースを合わせながらおこなったり、協力し合うという点であり普通に世間話や趣味の話などをしながら関わるような感じで仕事でなければ特に問題はありません。
そして、ネットビジネスというのは個人でおこなう場合、人に雇われておこなうのではなく自分自身で仕事を進めていくことになるので経営的な面がありますがネットの世界だけでなく実際の会社の経営者にもこういったタイプの人が多いというようなことはよく言われています。
特にIT業界の有名な社長などを見るとそんな感じがしますね。
実際に、ビル・ゲイツ、スティーブ・ジョブズなど、発達障害の傾向を持ちながら海外では成功した企業家にそうした方々がいます。
日本人で言えば、こちらは本当に発達障害かどうか定かではないですがホリエモンこと堀江貴文さんが思い浮かびます。
堀江さんは子供の頃、百科事典を通読したり、成績はいいが授業をちゃんと聞けない、協調性が無いなど、発達障害の特性に当てはまるような傾向があったようです。
従来の考えやこだわりにとらわれずに新たなものを生み出したり考えるという点は共通するところですね。
症状が重く思考がままならないという場合は難しいかもしれませんが、軽度の症状であればむしろプラスにはたらく場合もあるのではないかというふうに思います。
ということで、今回はアスペルガーや発達障害に向いている仕事ということについて考えてみました。
在宅でネットビジネスの仕事というのは今回お話したような理由で、そうした方にとっては非常に自身の能力をいかしやすい仕事ではないかと思います。
もちろん、全ての方がそうであるというわけではないですし、そうした傾向がない人でも同じように成功できるビジネスなので一概には言えないかもしれませんが私はこれほど自分に合った仕事はないと思っていますしずっと続けていきたいと思っています。
もしあなたが同じようなことで悩んでいるのならぜひご相談ください。
新たなきっかけになれればと思います。
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