先日放送された24時間テレビと同じ日に深夜番組「ゴッドタン」のゴールデンスペシャルが放送されました。
コアなファンが多いことで知られるゴッドタンという深夜番組がゴールデンの時間帯で放送され、しかもそれが24時間テレビの対抗番組ということで放送前から非常に話題を呼んでいたのですが、二つの番組に共通するのはそれぞれ今までにない「新たな試み」。
今回、この二つの番組を通して感じたことをまとめていきたいと思います。
目次
24時間テレビとゴッドタンの新たな挑戦の違いは?
まず24時間テレビとゴッドタンは今回それぞれどのような新たな試みをおこなっていたのかという点。
24時間テレビはネット社会の影響による事情もあったのかもしれませんが恒例のマラソンランナーを番組生放送当日に発表するという試みをおこないました。
当日発表までの流れの詳しいことについては先日掲載したこちらの記事に書いていますのでご覧ください。
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24時間テレビマラソンランナー当日発表とYouTuberヒカルのVALU騒動に見る期待値の考察
一方、ゴッドタンは深夜番組の中ではコアなファンや業界関係者の支持を得ているものの、ゴールデンの時間帯に放送するのは初めてのことでした。
そんな初めての試みをおこなう二つの番組でしたが、24時間テレビの方は当日になっても散々発表を引き伸ばしたもののランナーは普通に候補にあがっていたお笑い芸人のブルゾンちえみさんが走ることとなり、サプライズ感がほとんどないままの発表となりました。
また、今回番組のテーマである「告白」というテーマに沿って、番組の中で有名人への公開プロポーズが二組おこなわれたのですが、そこに至る演出もいかにも仕組まれたのが見え見えという感じに。
それに対しゴッドタンの方は恒例の企画でありながらも新しさを打ち出し初のゴールデンとは思えないほど挑戦する姿勢を見せていました。
今回のゴッドタンの放送の中でも面白い演出だなと思ったのは不倫騒動で話題になったベッキーさんがゲストとして出演しおぎやはぎの小木博明さんとコラボした歌。
ベッキーさんがゲストに
小木さんが好感度を上げるためにベッキーさんに電話をかけて相談するのですが、ベッキーさんは
「私、今そんなに高感度高くないよ」と答え小木さんの合いの手とともに歌で笑いにもっていきます。
ベッキーさんのテレビ出演についてはまだ賛否両論色々あるようですが、話題性とその生かし方が見事だなと感じました。
24時間テレビとゴッドタンに見る違い!ユーザー目線を意識しよう
では、今回の24時間テレビとゴッドタン初ゴールデンの新たな挑戦の違いは何だったのかというとユーザー目線の意識といったところになると思います。
24時間テレビがランナーの当日発表に決まったことによる番組への違和感に始まり、当日もじらしまくる形の演出をしながら結局ランナーが想定内の人物だったということで期待していたイメージから一気にテンションが下がります。
何だかテレビ局はユーザーが騒ぐ様子を内輪だけで楽しむといった感じでユーザーが置き去りになっている状態ですね。
それに対しゴッドタンはユーザーが楽しいと感じるものを敏感に察知し、形にしてきた状態と言えます。
実はゴッドタンのプロデューサーを務める佐久間宣行さんは番組作りについて今回のゴールデンスペシャルについても語っているのですが、
その中で印象に残ったのがたとえこれまでの人気企画でこれを使えば視聴率はとれるだろうというものがあっても、あえてそれを封印し新たな企画を生み出すことに力をいれたり常にそれまで常識と言われていたものを見直しながら新しいものを作り出す努力をされているそうです。
佐久間宣行さん
佐久間さんのコメントを引用すると、NetflixやHuluなどの参入によってネット番組の需要が高まる中、既存のテレビが上から目線の意識ではだめだと語るように、テレビ局のそうした上から目線というのは今回の24時間テレビの演出にも表れていたような気がします。
24時間テレビとYouTuberヒカルさんに関する記事でも書いたとおり、単に何でもかんでも新しいことをやればいいというものではなく、視聴している人の期待に沿ったうえでどんな新しいことができるかを意識することが重要だとより感じました。
あなたがネットビジネスで何かを発信する際もぜひそうした意識というのを持ち続けていただけたらと思います。
ということで、今回は24時間テレビとゴッドタンの新たな挑戦を通じて、ユーザー目線の意識ということについてまとめてみました。
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